生きていると「悩み」は、つきものですね。
「人間関係」(夫婦、親子、職場)
「お金」(生活費、教育費、老後資金)
「健康」(体、心、ダイエット)
さまざまな、お悩み。
解決したくとも、そう簡単には解決しないもの。
そんなあなた、こちらの一冊が、必ず役立つことでしょう。
精神科医・樺沢紫苑さんの「言語化の魔力」。
「読者が選ぶビジネス書グランプリ 2023」自己啓発部門賞を受賞した作品です。
こちらの本、「悩み」への汎用的な対処法が、色んな角度から書かれています。
詳細は本書を読んでいただくとして、オススメなポイントを3つ紹介しますね。
- 「悩みの解決」ではなく「悩みの解消」を目的としている
- 気持ちを切り替える「言葉」が紹介されている
- 「悩み」を「言語化」する利点と具体的な方法が紹介されている
「言語化の魔力」を オススメする3つのポイント
「悩みの解決」ではなく「悩みの解消」を目的としている
まず、ひとつめは「悩みの解決」ではなく、「悩みの解消」を目的においている点です。
「悩みの解決」とは、イメージとしては、「ー10点」を「0点」まで一気に持っていくこと。根本原因を取り除くところを目的としてしまうと、難易度が高く、一向によくならないこともあるでしょう。
一方、「悩みの解消」とは、イメージとしては、「-10点」を「-9点」に少し軽くすること。できることにフォーカスして、少しでも前進、改善を目指すこと。
「悩みの解消」を目指す方が、現実的で、実際にできそう・やれそうな気がしませんか?
この「悩みを解消」するアプローチが、いろいろな角度で書かれているので、あなたも試したくなるものが、みつかるはずです。
気持ちを切り替える「言葉」が紹介されている
ふたつめは、気持ちを切り替える「言葉」が多数紹介されているところです。
- コントロール感を取り戻す言葉
- 過去を振り切る究極の言葉
- スルーする言葉
- 悩みを「再設定」する質問
- 他人の視座へ転換する質問
- 行動化を促す言葉
- 未来の不安を消す言葉
- ネガティブをポジティブに切り替える言葉
- 次に進む言葉
どれも知りたくなりませんか?
わたしのお気に入りは「それはそれとして、今できることは?」です。
状況に合わせて、本書から気持ちを切り替える言葉を探して、口に出してみましょう。少し気分がよくなるはずです。
「悩み」を「言語化」する利点と具体的な方法が紹介されている
3つめは、「悩み」を「言語化」する利点と具体的な方法が紹介されているところです。
まず「言語化」する利点です。端的に言うと、心の中でモヤモヤと思っていたことが、言語化により、スッキリするということです。無意識を意識化できたら、「あー、そういうことだったのか」と気づいて、楽になることってありますよね。
次に「言語化」の方法ですが、基本は「話す」と「書く」のふたつです。
「書く」は紙・ノートに書く。一人できるところが気軽です。書き方は、はじめは書きなぐるでもよいです。とにかく頭から一旦、外に吐き出すことがポイントです。
具体的には「ToDoリスト」「タスクリスト」「3行ポジティブ日記」などが紹介されていました。
次に「話す」は人に話す。基本は「相談」。仕事であれば、上司が相談先になります。相談されて嫌な上司は稀なので、勇気を出して相談するのがよいでしょう。
「相談」を、もう少しハードルを下げると、ただ聞いてもらうだけの「ガス抜き」もよいですね。同僚や友達に、アドバイス不要だからと、ただ話を聞いてもらう。これだけでも、かなり気持ちが落ち着きます。
実行した感想
わたし自身も、「悩みの言語化」を意識してやり始めました。
まずは「書く」こと。
仕事に取り掛かる前に、ノートにToDoを書き出します。会社の仕事、プライベート(趣味・勉強・買い物)、副業、家族に分類してます。
やり忘れも減るし、一向に進んでないタスクは、そろそろやろうって気になります。
もうひとつは、自分ほめ。ちょっとしたことでも、やったこと、できたことは、「すごい!」「えらい!」と、ほめてます。3行ポジティブ日記に近い形です。
もうひとつの「話す」は、主に仕事上の「相談」と「ガス抜き」をやっています。わたしから上司や同僚への「相談」は、以前より軽い気持ちでできるようになりました。仕事でストレスやプレッシャーがかったときは、たた聞いてもらう「ガス抜き」もさせてもらっています。
逆にチームメンバーからは、「相談」「ガス抜き」しやすい相手になっているようで、ストレス解消に貢献できているようです。
最後に
「読者が選ぶビジネス書グランプリ 2023」自己啓発部門賞を受賞した、精神科医・樺沢紫苑さんの「言語化の魔力」。
あなたや、あなたの周りの人の「悩みの解消」のヒントになるはずです。本屋さんで見かけたら、手にとってみてください。